昔ながらの手作業で作られ、つるされていくかき餅=福井県勝山市平泉寺町平泉寺

 雪深い福井県勝山市平泉寺町平泉寺で、昔ながらのかき餅作りが最盛期を迎えている。作業場の古民家には、5色のかき餅がすだれのように連なり、厳しい勝山の冬に華やかさを添えている。

 伝統食を残そうと1989年から地元主婦らでつくるグループが行ってきたが、高齢化が進み昨年、区の住民らの団体「平泉寺六千坊」が引き継いだ。

 4日から始め、地元の有機栽培もち米を蒸してつき餅にした。桜エビで赤、ウコンで黄、ヨモギで緑、古代米で紫に色づけし、黒ゴマ入りの白と合わせて5色のできあがり。短冊状に切り、ベテランの小林良子さん(85)らが20個を1連とし、わらで手際よく束ねてゆく。約40日間かけて乾燥させ、完成する。

 平泉寺区総代(区長)の大久保満さん(66)は「昔は各家庭でつくっていた伝統の味。地域で継承し守りたい」と話していた。

 作業は23日ごろまで続き、約1万4千個を作り、28日の勝山年の市で販売する。1連700円を予定。

 
関連記事