福井県おおい町が昨年10月、ほぼ全ての幹部職員ら20人を青森県に2泊3日の日程で派遣した研修で、職員の昼食や夕食の一部を公費で賄っていたことが町への取材で分かった。町は今後、費用を精査し必要があれば返還するとしている。また研修では、原子力施設などの視察は2日目の午前中で終わり、同日午後から3日目の午後まで、観光地を中心に日程が組まれていたことも分かった。

 研修は職員20人が2班に分かれ、昨年10月11~13日、同18~20日のいずれも平日の日程で行われた。参加したのは清水鐘治副町長、中川和博教育長をはじめ、町のほぼ全ての課長ら。関西電力大飯発電所からも4人が参加した。

 すべて公費で賄われ、費用は1人当たり約12万円。3日間の昼食と初日の夕食に公費が使われた。参加者にはそれぞれ1人当たり1日2千円程度の日当が支払われていたが、すべて旅費に組み込まれていた。町は取材に対し「旅行会社のパックで全体の旅費が決まっていたため、食事費用の精算については失念していた。今後精査し、日当を上回る額は返還したい」としている。

 日程は2班とも同様で、初日は空路で午後に青森県に到着後、日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)を視察。2日目はリサイクル燃料貯蔵(同県むつ市)を視察した後、午後からは恐山やエネルギーPR施設、最終日の3日目は終日、奥入瀬渓流などを見学。同日夕に空路で帰った。

 全幹部職員が参加し観光地を見て回ったことについては「各課の担当者の立場で、集客や移住など政策に反映するための見識を深めてもらうのが目的だった」としている。しかし事情を知る地元住民からは「平日に全幹部が観光地を視察する必要があるのか。観光旅行にしか見えない」と疑問の声が上がっている。

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