弾道ミサイル発射を知らせる防災行政無線スピーカー(奥)。福井市北体育館ではバウンドテニス大会が開かれており、福井県内外の選手たちが館外に出て耳を傾けた=14日午前11時10分ごろ

 警報サイレンは防災行政無線の屋外スピーカーから流れたが、屋内勤務の会社員らの耳には届かなかった。製造業の山本幸司さん(39)=鯖江市=は「警報サイレンには気付かなかった。昼のニュースで訓練があったことを知った」。勝山市の朝市で野菜などを販売していた主婦の松井千代美さん(61)=同市=は、サイレンの音は聞こえたものの、何を伝えようとしているのか雨の音に打ち消され、聞こえなかったという。冬は各家庭が雪囲いをするため「さらに屋内では聞こえにくくなる」と話した。

 越前市の武生年金事務所で窓口業務に当たっていた社会保険労務士の冨永恵子さん(50)=同市=は「何の変化もなかったし、お客さんや事務所の職員を含め誰も訓練に気付かなかった。何のため、誰に対しての訓練だったのだろうか」と、訓練の実効性を疑問視した。

 こうした声に対し、県安全環境部の木村正二危機対策監は「実際は屋外スピーカーだけでなく、戸別受信機や携帯電話の緊急速報メールなど、情報を入手する方法はいろいろある。さらに伝えやすい方法をどうするかは、全国ベースで国が今後検討していくこと」と述べた。

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