福井地裁=福井市春山1丁目

 訴状などによると、業務部の課長として管理職だった男性は2015年5月、会社のトイレで倒れているのを発見され、病院で死亡が確認された。死亡するまでの6カ月間、時間外労働は過労死ラインとされる月100時間を超えていた。

 原告側は、福井労基署に遺族補償給付などを求めたが退けられ、審査請求や再審査請求も棄却された。労災保険審査官はビルの入退館時刻を基に、死亡前6カ月間の時間外労働が月106~193時間だったと認定したが、業務と急性すい臓壊死との間に因果関係は認められないと結論づけた。

 男性の勤務状況について審査官は▽管理職であり出退勤時間や休暇を自ら調整する権限を持っていた▽早朝出社や深夜業務は業務命令として課されていない―と指摘。一方で妻は「夫は『仕事が山積みになっている』と言って仕事に行っていた」と陳述した。

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