教育現場の働き方改革を進めるべきだと話す内田良准教授=東京都内

 部活動を取り巻く法律についても問題視している。教員は、時間外手当が支給されない代わりに、本給の4%が一律に上乗せされているが、こうした給与制度が残業時間の実態を見えにくくし、部活動の過熱化を招いている側面があると強調。長時間労働を「教育熱心」「献身的」と美化する学校文化の見直しも必要としている。

 最終章では、部活動の未来を展望。県大会上位や全国大会を目指す生徒には地域の民間クラブを「受け皿」として用意する一方、部活動は「競争の論理」から切り離し、適度に運動や文化活動を楽しむ「放課後の居場所」として構築すべきだと主張している。

 内田准教授は「部活動の教育的意義を否定するつもりはないが、本来自主性を重んじる部活で土日をつぶしたり、朝練を重ねたりするのはやり過ぎ。教育現場の働き方改革を進めなければ先生は疲弊する一方だ。多くの関係者が無理することなく『部活楽しい』と言える環境をつくるべきだ」と話している。

 新刊は253ページ。1512円。

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