今年の梅雨は「50年に一度経験するような」集中豪雨をもたらした地域があります。特に「平成29年7月九州北部豪雨」は甚大な被害がでました。

 福井県では平成16年に足羽川上流の集中豪雨により足羽川左岸が決壊して、春日・木田・みのり地区などが床下や床上浸水の被害が出ました。重大な災害につけられる「平成16年福井豪雨」は記憶に新しいものです。今年の「平成29年7月九州北部豪雨」と福井豪雨の共通点は大気が不安定な時に起こる「線状降水帯」によるものです。

 地球の温暖化が進むと水の蒸発量は増え、大気中の水蒸気量は増えます。増えた水蒸気は水となって地表に戻ってきます。雨量が多くなる理屈です。水蒸気が水に戻るには上空へ運ばれて冷却されなければなりません。

 上昇気流が盛んに起きる訳ですが、一方下降気流も同様に起こります。下降気流は晴天をもたらしますので、大雨とは逆に乾燥する場所も増える訳です。大雨が増える一方、乾燥した砂漠現象も増えます。

 表1に県内の観測所での観測史上1位の日降水量・1時間降水量・10分降水量をまとめました。

 8月の降水量は全県で多く平年の2倍以上降ったところがあります。気温は平年並で、日照時間は全県で80~90%少なくなりました。