「恋愛も、障害のある人がコミュニケーションを学ぶトレーニング」と話す東みすゑさん=福井市内

 「僕たちも恋愛していいんですか」。福井県内の特別支援学校の寄宿舎指導員を長年務め、県内外で障害のある人の性教育に取り組んでいる東みすゑさん(67)=福井市=は、ある男子生徒に問いかけられた。「人を好きになったり、性的なことに興味を持ったりするのは、成長過程の一つ。人間らしい自然な気持ちだと知ってほしい」。9月末から2月にかけ福井市で、障害のある若者向けの初めてのセミナーを計画している。

 東さんは約10年前、学校の教職員や福祉施設、事業所の職員、保護者らで、障害のある人の性を学ぶグループ「ゆいの会」を立ち上げた。活動を通じて、「支援する側に否定的な考えがあり、性の話題をできれば避けたいとタブー視している。障害のある人が知識を学ぶ機会がない」と気付いた。

 思春期の心身の変化に戸惑い、いらつき、周囲とトラブルを起こす。人前で性器をいじったり、むやみに異性に抱きついたり、下着の中をのぞこうとしたりする。一方的に好意を寄せてつきまとったり、避妊せずに性的関係を持ったりする人もいる。こうした「問題行動」が職場などでトラブルになるケースが少なくない。

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