福井県南越前町河野で古民家を改装したカフェ兼宿泊施設「おうちごはん千と泊」がオープンした。目の前に海の景色が広がる風景にほれ込んだ村井真由美さん(56)が岐阜県から移住し、店を切り盛りしている。地元住民や観光客を温かく迎え、「おかえり」が飛び交う明るい場を目指している。
村井さんは15年ほど前、家族で初めて同町の海水浴場を訪れた。その後、何度か観光するうち、空き家となっている古民家が河野にあることを知った。両親が旅立ち、二十数年続いた介護から手が離れたことを機に2023年秋、古民家へ居を移した。
古民家は2階建てで明治初期には建っていたとされる。囲炉裏(いろり)や薪を保管する部屋があり、「生活した跡を刻み込んだままにしていおきたい」と、すすで黒くなった柱や梁(はり)はそのままにした。2階へ上がるのに使っていた階段たんすは物入れに活用し、新たに階段を取り付けた。
村井さんは、両親の介護とデイサービス勤務を長く続けてきた。厨房(ちゅうぼう)に立って本格的に腕を振るうのは初めてだが、地元で水揚げされた魚を使ったり、生地からピザを作ったりと、こだわりを見せる。スパゲティや定食、ドリンクも提供する。
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海がない岐阜県から移り住み、「コーヒーを傾けて海に沈む夕日を眺められる」と南越前町での生活を満喫している。「忙しく過ごす人にこそ、この海を眺めて休んでほしい。店で人と人との交流も楽しんでくれれば」と白い歯を見せる。
営業時間は水~金曜日は午前7時半~午後3時、土日祝は同5時まで。宿泊予約は同店電話=0778(67)9789。
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