福井県福井市の2024年度のふるさと納税額は、推計約7億4千万円で過去最高となる見通しとなっている。23年度の約4億6千万円から1・5倍以上伸びる見込み。寄付ポータルサイトを増やしたことや、新幹線福井開業を受け旅行クーポンなどの返礼品が人気を集め、納税額の増加に奏功した。

 市ふるさと納税推進室によると、24年度の寄付額は12月末時点で6億7933万円と昨年度比60%の大幅増となっている。

 ポータルサイトは昨年9月にさとふる、12月にアマゾンを追加。市が対応するサイトは六つになり、利便性が上がった。また北陸新幹線の福井開業効果もあり、ホテルクーポンの返礼品が好調だった。楽天トラベルクーポンでは昨年度の3倍以上となる約2500万円まで伸びた。

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 また昨年夏には、品薄の米を求めてふるさと納税にも特需があった。一部の事業者では売り上げが昨年度比8倍ほどになったという。「食べてみておいしかった。どこで購入できるのか」といった声も寄せられ、食の魅力を伝える契機にもなったとみる。新規返礼品の開拓にも取り組んでおり、事業者は20増の約170事業者に拡大。菓子や魚介など従来の人気品目だけでなく、新たな事業者による抱き枕やキッズカメラなども貢献した。

 市は本年度、市内事業者が返礼品の開発や増産などに取り組むための設備投資を支援するため、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングによる補助制度を設けた。3事業者が利用しており、引き続き事業者を支援していく考えだ。

 24年度のふるさと納税は、23年度のおよそ2倍となる9億円を目標としていた。達成は困難な見通しだが、同室の担当者は「9億円に近づけることはできた。引き続き増加を目指し取り組んでいく」とした。

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