所有者立ち会いの下、全木調査する福井森林組合関係者=3月21日、福井市安田町

 間伐事業は、12年度に導入された国の新制度に伴い、事業費の8~9割を国や県の補助金で賄うことができるようになった。安居地区では総事業費1327万円のうち補助金1272万円、鷹巣地区では1205万円のうち補助金1004万円の交付を受けている。搬出した木材の売却費で事業費の残額を賄い、余剰金は所有者に「精算金」として分配を予定している。

 トラブルになっている男性らは「補助金目的で無造作に間伐したのではないのか」との疑念を持ち、「父や祖父が植林した財産を不当に伐採された可能性がある。世代交代すれば自分の山がどこかも分からなくなり、何をされても分からない」と懸念。法廷闘争に持ち込む可能性を示唆するなど、徹底追及の構えだ。

 一方、福井森林組合は「間伐は本来の使命である森林の保全につながる」と事業の意義を強調。豊岡組合長は「解決に向け誠意を持って対応しているが、どうしても納得してもらえないのであれば、法廷闘争になっても仕方がない」と話している。

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 ■福井森林組合 昨年10月、福井市と吉田郡の組合が合併して発足した。経営区域は旧美山町、清水町、越廼村を除く福井市と永平寺町。組合員約3600人が所有する森林面積は約2万700ヘクタールあり、間伐対象人工林面積は約1万2千ヘクタール。近年の実施済み間伐面積は2013年度約146ヘクタール、14年度168ヘクタール、15年度186ヘクタール。

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