子どもにはできるだけその土地の野菜 を食べさせたいものです

その食物に対する考え方を、簡単にご紹介しましょう。お子さんやご家庭での食事作りにあたって、ちょっと知っておられるとよいのではないでしょうか。

○まるごと食べる
生物は、どれをとっても1つのもので全体のバランスが取れているようになっているので、なるべく、まるごと食べるか、小魚のようなまるごと食べられるもの食をすることが大切。野菜は皮つきのまま、ねぎのひげ根までもお好み焼きに入れるなどしていただけるのです。ごぼうのような‘あく,も大事な働きを持っていて、捨てずにうまく料理することによりうまみに変えることができるのです。(一物全体)
○その土地のものを食べる
その土地と体は一体であるので、その土地の身近な季節、風土から自然に出来たものを食することが体に最も無理がなく適している。(身土不二)

○食べ物には体を暖めるものと冷やすものがある
食物を陰性と陽性から見ていく見方で、たとえば野菜は地表面を基準とすると、上に向かって伸びる遠心力をもつ。葉菜類や果物は陰性で体を冷やし組織をゆるめる。逆に下に向かって伸びる求心力をもつ根菜類は、陽性で体を温め組織を引き締めるなど、それぞれに違いがあることを考慮して、体に適した食事を調えること。(陰陽調和)
※火で温めたり、太陽に当てたり、重石をしたり、塩をしたりすればするほど食物の陽性度が増していく。この観点から見ると栄養学的にはあまり重きをおかれていない、日本古来の「たくあん」や「梅干」も、きちんと作られたものであれば、その存在価値が高く見直されてきます。

※夏には、野菜、果物すべてにわたって体を冷やす食べ物が多く出回ります。熱を加えたりして、体を冷やしすぎないようにすることも大切です。

○穀物を中心に、自然な食品を
主食はその地方特産の穀物(米を中心に、そばや麦、ひえ、あわ、きびなど)を。添加物などの化学物質が入った食物はなるべく避ける。無農薬、低農薬で有機農法の作物がよい。白砂糖は使わず、使うなら精白しない黒砂糖などを使う。精製塩も使わない。(穀物菜食・自然食)

○よく噛み・腹八分目
よくかむことが健康のかなめで、ゆっくりよくかめばおのずから腹八分目となる。

■状態に合わせた食材選びを

「われわれは、子どもの健全な食欲が消えてしまうような食べ物を与えすぎている。われわれが子どもに正しい食事を与えれば、子どもは一杯の水にいたるまでその時々に必要なものを正確に要求するし、害になるものはすべて退ける」(霊学の観点からの子どもの教育 イザラ書房)

ドイツの思想家シュタイナー(1861~1925 )は、子どもの食事についてこう語りました。こうしたことを知っていると、それぞれのお子さんの状態に合わせた食材を選んで食べさせてあげることもでき、食べたいままに食べたいものを食べてしまう状況へのちょっとしたブレーキになるかもしれませんね。