特に幼児期は、体の形成期間にあたりますので、生活のリズム、たとえば、朝起きる時間にはじまって、朝、昼、晩の食事の時間、入浴、夜の就寝の時間などをある程度一定に定めて生活させることは私たちが思っている以上にとても大切なことなのです。子どもが落ち着いた、安定した精神状態で暮らせるという意味においても、こうした整えられた生活リズムを毎日繰り返すことはとても大切なことなのです。繰り返しは意志力や生命力を強めることにもつながるのです。

そうしたなかで、体は自然と食事の時間になるとおなかがすき、眠る時間になると眠くなってきて、体は作られていくのです。大人は長い人生をやってきているなかで、多少のリズムの狂いには対応できるものですが、小さい子どもにはそれはできません。ですから、むずかったり、泣いたり病気になったりして、そうした異常を外にあらわすのです。

■大切にしたい体の4つの構成要素

家に巣を作ったつばめは夕方には巣に戻り、朝には早くに巣から飛び立っていました。そのように、人間以外の動物は、日が昇るとともに起き、日が沈むとともに休むという自然のリズムに従った生活をしています。そのような自然のリズムに従った生活をさせることが、子どもにとっては理想だといわれています。

子どもは7時には寝かせるように、ということはよく聞くことです。先日も、治療教育講座のために来日された講師の先生もそう言っておられました。しかし、身近な子どもたちの生活を思い浮かべると、7時ですか・・・。と思ってしまいました。みなさんのおうちではいかがですか?

実際にお子さんを7時には寝かせていますか? こどもの生活リズムをきちんと整えて実行してあげられていますか? 実際に実行となると、子どもがなかなか起きないとか、寝ないとか、いって、子ども中心の生活ばかりすることの出来ない実生活の中では、そうしたことを守るということは難しく、とかく大人に合わせた生活のリズムになりがちではないでしょうか。

子どもの生活リズムを整える上での眠りという面からその必要性をもう少し詳しく見てみましょう。人間をどう見るか、その見方にはいろいろあるとおもいます。そうしたなかで人間を次のような4つの構成要素から成り立っているという捉え方があります。

<人間の体の4つの構成要素>
1… 私たちの「体」、「肉体」です。この部分は私たちは目で見ることができますね
2… 私たちを生かしている力「生命体」です。目では捉えることのできないかもしれませんが確実に存在して私たちを成長させたり、生かしている。東洋では‘気’という言葉で表わされている部分です。
3… そして共感したり、反感したりする部分「感情体」。
4… そして肉体、生命体、感情体を統制している私という存在の「自我」
わかりにくいので私は、車でよく例えてみます。‘体は車体’‘ガソリンは生命体’‘車の調子は感情体’‘その車を運転する私は自我’

人は死ねば、体だけは目に見える形で残ります。しかし生命体、感情体、自我は体から離れていきます。しかし、眠りにおいては、体と生命体は残されていて、感情体の部分と自我の部分が肉体から離れるのだそうです。

自我という部分や感情の部分は体の生命エネルギーを消耗する働きかけをするので自我や、感情体が体を離れて眠っている間に生命力が体に働きかけ、体が回復、元気になるのだというのです。