保険金不正請求ホットラインのチラシ

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 日本損害保険協会は2013年、「不正請求ホットライン」を開設し、情報収集に努めている。通報件数は13年度の約280件から年々増加し、16年度は700件(速報値)に達した。車の盗難を偽ったり、2人で自動車事故を偽装したりする事例があるという。実名を知らせる通報も少なくなく、その契約者から請求があったときには、不審な点がないか厳しく目を光らせる。

 不正請求を見過ごすことは保険会社の損益に関わり、長期的には保険料アップにつながる悪影響も懸念される。

 損保協会北陸支部の長崎達事務局長は「あらゆる不正は断固排除するという毅然(きぜん)とした態度が重要」と各県の保険会社に繰り返し啓発しているという。

 業界関係者の間で「敦賀の事件は氷山の一角」とみる向きは強い。ある関係者は「今回の事件を聞いて背筋が凍る思いをしている人間がいるのではないか。長期通院による保険金の請求申請が急に止まった例もある」と打ち明けた。

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