また保育園へはいろいろな人がいろいろなことで来られます。特に多いのは、やはり小さいお子さんのいる若い親御さんたちです。お子さんの入所について。一時預かりの面談。園開放への相談。園見学について。育児についての相談などなど。そうしたなかで、いくつかの気になる場面に出くわすことがあります。こんな相談がありました。人になかなか慣れずに親から離れようとしないので、入所させたほうが人に早く慣れ、よいのではないかという相談です。

子どもの年齢によってはそうしたことも考える必要があるでしょうが、そのお子さんはまだ一歳でお母さんにしっかりとしがみついている状態の子でした。その子は初めてのお子さんで、家族や周りの人と相談した上でどうしたらよいのかわからず、入所することがよいのではという結論になり相談に来られたのだというのです。

このように小さな子でも、短絡的に人に慣れる事の方を重視してしまう世間一般の人たちの子どもに対する考え方に少し驚きました。今回のケースは世間一般とは言い切ることはできないかもしれませんが、これに似たことは親御さんと話をしているとちょくちょく感じられることなのです。世間一般の人の子どもへの理解の仕方は、こんなふうなのか・・・と思われてしまうことがです。

それは多くの場合子どもへの表層的な理解からくるように思われるのです。

「バイオグラフィー」という言葉が私たちの回りではよく使われるようになりました。次回からは、人間はおおむねどのような成長発達をして人生を歩んでいくのか、誕生から死まで、そして死から誕生までの人生のリズムを見ていく中で考えていきたいと思うのです。