炭火で次々と焼かれ、香ばしい煙を上げるサバ=7月1日、福井県大野市本町

 夏至から数えて11日目の7月2日は「半夏生」。この日にサバの丸焼きを食べる風習が残る福井県大野市では1日、鮮魚店から炭火で焼く香ばしい匂いが漂った。

 江戸時代、大野藩主が農作業で疲れた農民の体を思い、飛び地のあった越前海岸で取れたサバを丸焼きにして食べさせたのが始まりとされる。この風習は、地域に根付く食文化として昨年度、文化庁の「100年フード」の認定を受けた。

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 同市本町の鮮魚店「大亀屋」では、照り付ける太陽の下、4代目店主の平辻博美さん(80)らが汗を拭いながら、脂が乗った40センチほどのサバ約300本をこんがり焼き上げた。2日は900本を焼くという。

 子どものころから食べているという市内の50代女性は「大野の大切な食文化を受け継ぎ、家族みんなでスタミナをつけて暑い夏を乗り切りたい」と話していた。