少雨のため貯水率が低下した桝谷ダム。満水時には隠れるダム湖壁面(白い部分)が露出している=6月23日、福井県南越前町桝谷(日野川用水土地改良区提供)

 高温・少雨による水不足が懸念されるとして、日野川用水土地改良区は7月1日から、福井県南越前町の桝谷ダムを水源に越前市、鯖江市、福井市、南越前町に供給している農業用水の給水制限を行う。4月以降の降水量が2006年の供給開始以降で最少となっており、ダムの貯水率が低下しているための措置。給水制限は17年以来となる。

 桝谷ダムは上水道水と農工業用水の安定供給、治水対策を担う多目的ダム(総貯水量2500万立方メートル)。農業用水は4市町の農地約5千ヘクタールに供給している。例年のこの時期に9割程度を維持している貯水率は、6月29日現在で66・9%まで落ち込んでいる。

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 給水制限は水稲の出穂期に入る7月20日までを予定し、供給量の3割削減を検討している。組合員には、田んぼの水の取り入れ口を開放したままにするかけ流しをできるだけ控え、こまめな管理を呼び掛けていく。土地改良区の上木真吾専務理事は「豊富な水が必要になる出穂期に向けてできるだけ節水に協力してもらい、供給を維持できるようにしたい」としている。

 土地改良区によると、ダム近くの桝谷観測所で記録された今年4月以降の累計降水量は256ミリ(22日現在)で、17年4~6月の271ミリを下回る見通し。