腸もみの普及に取り組むうえせともえさん=福井県越前市の「腸整Nuku’Nuku」

 肌荒れなど心身の不調をもたらす便秘。新型コロナウイルスの影響でテレワークする機会が増え生活習慣が乱れたり、運動不足になりがちになり「幅広い世代が便秘に悩むようになったのでは」と話すのは、腸の活動を整えるマッサージ「腸もみ」の施術や普及に取り組む養腸アドバイザーのうえせともえさん(48)=福井県越前市。生活習慣の見直しとともに「腸もみにも取り組んでみては」と提案している。

 福井県内の医師によると、便秘とは「本来体外に排出するべき便が十分量かつ、快適に排出できない状態」を指す。生活習慣の乱れや筋力不足、ストレスのほか、刺激性のある下剤の多用などが原因となるケースもある。便秘が引き起こす症状には▽肌荒れ▽免疫力の低下▽冷え-などがある。

 腸内環境を整える「腸もみ」を行うセラピストの育成などに取り組む「日本養腸セラピー協会」所属のアドバイザーうえせさんは、便秘の改善に向け「適度な運動や睡眠、規則正しい食生活などの生活習慣の見直しが必要」と話す。

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 食生活に関しては▽腹7~8分目に抑える▽ノンカフェインの水分を1日1・5~2リットル、なるべく常温で飲む▽みそ、納豆など植物性の発酵食品を積極的に取る-のが効果的という。また「生活の見直しと併せて『腸もみ』を試してみては」とアドバイスする。

 コロナ禍はテレワークやおうち時間の長期化により、運動不足や不規則な生活が進み腸の動きが鈍くなりやすい状況。うえせさんは「今や便秘は性別や年齢問わず多くの人が悩む『現代病』。特に子どもの便秘が県内でも増加傾向にある」と指摘している。

 下剤を服用しなくても毎日バナナの形をした便が出るのが理想的。「腸内環境を整えることは体だけでなく心の健康にもつながる」と、改善を勧めている。

小腸マッサージ方法

 おわんを作るイメージで右手を丸め、左手を上に重ねる。へそにかぶせるように両手を置いて1右手親指2左手首3右手小指4右手首-の順に力を加えて、優しく回していく。

 1周約8秒のペースでゆっくりと呼吸しながら、20~30回行う。

大腸マッサージ方法

 両手の人さし指、中指、薬指の腹を重ねる。息を吐きながら1右骨盤の内側2右肋骨(ろっこつ)の下3へそとみぞおちの中間4左肋骨の下5左骨盤の内側-の順に、優しく押す。1箇所ずつ息を吸い、吐ききったら元に戻す。爪を立てないよう注意し1セットを3~5回行う。

生理痛や月経前症候群にも効果期待

 養腸アドバイザーうえせさんによると、腸もみは「おなか全体が温まるため、生理痛や月経前症候群(PMS)を和らげる効果も期待できる」のだとか。

 締め付けのきつい衣類と食後1時間は避けて、膝を立てて寝転んだ状態で取り組む。妊婦や内臓に疾患がある人、術後間もない人など体調に不安がある人が行う際は、かかりつけ医に相談を。