慈恵病院に設置されている赤ちゃんポスト=4月、熊本市

 親が育てられない乳幼児を匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を運営する熊本市の慈恵病院が、預けに来た母親らに対し、将来、子どもに開示する出自情報の提供を任意で依頼することが13日分かった。

 ポストを巡っては、子どもの出自を知る権利の保障が課題になっている。慈恵病院の蓮田健院長は「現在は出産を周囲に知られたくなくても、15〜20年後なら大丈夫という可能性もある。強制はしない」と話した。

 ポストは2007年に開設され、22年3月末までに161人を保護した。多くの乳幼児の身元が判明したが、20年3月時点で31人の身元が分かっていない。