福井の方言をテーマにしたプロジェクト開始を宣言する「おもてなし担当知事」の津田寛治さん=6月13日、福井県庁

 2024年春の北陸新幹線福井県内開業に向け、福井の方言を通じ県民に地元への愛着を高めてもらうプロジェクトが6月13日、立ち上がった。短編映画や辞典などの制作に参加してもらい、来県者を方言でもてなすような雰囲気づくりを目指す。プロジェクトリーダーの「おもてなし担当知事」を務める福井市出身の俳優津田寛治さん(56)が福井県庁で会見し、「方言は先人が代々大事にしてきた古里の『音』。みんな方言使おっさ」と呼びかけた。

 新幹線延伸を見据えた「福井ブーム」創出の一環として、「福井の方言愛着ましましプロジェクト」と銘打ち、福井県などでつくる実行委員会が企画した。13日からプロモーション動画をユーチューブで配信。知事役の津田さんが動画内で県職員に指示した内容が、県内で次々と実現する仕立てになっている。

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 津田さんは、会見でプロジェクト開始を宣言し、「方言には福井の奥深いソウル(魂)がある。若者の間でブームになるぐらい盛り上げたい」と述べた。

 目玉は、方言を含め、県内各地の自然や生活の中で耳にする「音」をテーマにした短編映画の制作。鯖江市出身の映画監督片山享さんが手がけ、県民も参加し小浜市、敦賀市、福井市、越前海岸、勝山市の5カ所で撮影する予定。県内外の映画祭での上映を目指す。

 県内高校生と連携した「方言辞典」も作成。方言に詳しいお年寄りへの取材や原稿執筆などに生徒に自主的に取り組んでもらう。来年3月に発刊する。

 このほか、方言をデザインしたLINEスタンプやTシャツのアイデアを県内在住、出身者から募る。投票による審査を経て、LINEスタンプは今年8月ごろ、Tシャツは同7月末ごろに発売する。

 県文化課は「方言は地域のアイデンティティー。地域特有の言葉でおもてなしを受けることは観光客にとって得がたい経験になる。自分の地域に誇りを持てる県民参加型のプロジェクトにしたい」としている。