「アベノマスク」の加工に取り組むむろこ女性の会のメンバーら=5月25日、福井県の勝山市村岡まちづくり会館

 政府が新型コロナウイルス対策で調達し、在庫分を希望者へ配布している「アベノマスク」。福井県勝山市村岡地区の女性グループは2千枚の配布を受け、活用する活動に取り組んでいる。口を覆う布部分を袋状にして、万一の際に氷嚢(ひょうのう)などとしても使えるようにする方法を考案。6月17日に作り方を指導する講座を開催する予定。

 このグループは「むろこ女性の会」。現在は66人の会員がおり、防災講座の開催や環境保全の啓発などの活動に取り組んでいる。厚生労働省が在庫分を配布する計画を進めていることを知り、メンバーの家庭で活用しようと1月に申請。5月にマスクが届いたという。

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 ただ、リーダーの村上千惠子さん(68)は「アベノマスク」に改良の必要性を感じた。「丈夫でいいけれど、口を覆う布の面積が小さい。ほほと接する部分が浮きフィット感もない」と指摘。そこで浴衣の端切れなどを用い、マスクより大きな当て布を施し、布部分を二重にするアイデアを思いついたという。

 二重にして袋状になった部分に「不織布マスクをはさんで飛沫(ひまつ)防止効果を高めたり、保冷剤を入れて氷嚢にしたりできる」と村上さん。さらに「元々ガーゼマスクなので、包帯代わりにもなると思う」と、「防災マスク」と名付けた。

 今後は会員に配布して防災マスクへの加工を呼び掛ける。その上で市民向けにも「ほかの防災グッズと一緒にこのマスクをリュックに入れておき、万一に備えてほしい」と、年2回行っている防災講座で作り方を普及することにした。

 17日の講座は市消防署で開く。同会の「アベノマスク」を用い、村上さんらが参加者に作製方法などを指導する。講座ではこのほか、消火器を使った消火体験なども行う予定。村上さんは「希望があれば、その後も講座を開いていきたい」と話す。