福井県内初設置された「スムーズ横断歩道」を渡る児童たち=4月8日、福井県福井市木田町

 通学路での交通事故を防ごうと、横断歩道を歩道と同じ高さに盛り上げ、通過する車の減速を促す「スムーズ横断歩道」が4月8日までに、福井県福井市木田町の市道に設置された。県内では初めての試みで今後、国土交通省が速度抑制の効果を検証する。

 生活道路の安全を図ろうと、国は最高速度を時速30キロに制限する「ゾーン30」と、スムーズ横断歩道などのハード対策を組み合わせた「ゾーン30プラス」の導入を進めている。

 スムーズ横断歩道は、路面を凸状に盛り上げて強調することで車の速度抑制を図るほか、歩道と同じ高さにすることで車椅子などの歩行者が渡りやすくする狙いがある。国交省によると、他県の検証では横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる場合の車の停止・減速の割合が、設置後は15%向上するという効果が出ている。

 福井県内では国交省が福井市や福井県警と連携し、ゾーン30エリアにある同市木田小学校近くの市道に設置。全長10メートル、幅6メートルあり、アスファルトで最高15センチ盛り上げた。色は目立つ赤で塗装した。

 同校の始業式があった8日、児童の登校時間に合わせて福井南署員ら10人が現場を視察し、児童たちに横断の指導を行った。同署の川岸佑至交通課長は「歩行者の安全確保につながることを期待する。横断歩道は歩行者優先。ドライバーは歩行者がいれば必ず一時停止してほしい」と話した。

 検証期間は未定で、冬季の除雪車への影響なども確認する。効果が得られれば、設置増を検討していく。