「地元の郵便局の求人に応募したが、65歳以上だという理由で断られた」との声が、福井新聞の調査報道「ふくい特報班(通称・ふく特)」に寄せられた。福井労働局は「労働者の募集や採用の際に年齢で制限することは違法。年齢以外の適性をみる選考過程を経て、採否を決めるべきだ」と指摘している。

 投稿者は嶺北在住の60代後半の男性。3月上旬、郵便局の配達や内務業務のスタッフを募るはがきが届き、記載のQRコードで申し込んだ。局員から後日電話があり「定年年齢(65歳)の上限がある」という趣旨の説明を受け、断られたと受け止めたという。男性は取材に「65歳以上でも元気で働ける人は多いはず。面接もせずに断られてがっかりした」と話す。

⇒働き方に逆行「年休使うと皆勤手当てもらえない」

 福井労働局職業安定課によると、募集や採用時の年齢制限は労働施策総合推進法で原則禁止されており、「今回、求人側に二つの誤解がある」と担当者は指摘する。

 まず年齢制限の禁止は「求人票などに年齢制限を記さなければOK、というわけではない」。また法律では、無期雇用では定年年齢を上限とする「例外」が認められているが、今回は有期雇用の募集のため例外に当たらないという。同課の担当者は「違法な企業は助言や指導、勧告の対象になる。最寄りのハローワークに相談を」と話す。

 この郵便局の責任者は取材に「年齢だけで面接を行わないような印象を与えてしまい、深く反省している。今後は適切な対応を心掛けていく」としている。

  ×  ×  ×

 福井新聞「みんなで発掘 ふくい特報班」(ふく特)は、暮らしの中で感じた疑問や地域の困りごと、不正の告発といった情報を寄せていただき、記者が取材を進める調査報道企画です。LINEの「友だち」に登録してください。情報提供をお待ちしております。メールやファクス、郵便でも受け付けます。情報源の秘匿は厳守します。

⇒「友だち」登録はふくい特報班ページから