コワーキングスペース作りを進める水口実穂さん(左)と家族=福井県福井市西方2丁目の水口木材

 働く親と子どもに優しいコワーキングスペースを作り提供しようと、福井県福井市西方2丁目の水口木材の事務所でリノベーションが進んでいる。5月にオープン予定で、発案者の水口実穂さん(34)が、家具やおもちゃなどの備品をそろえるため、福井県に特化したクラウドファンディング(CF)サービス「ミラカナ」で資金を募っている。

 兵庫県出身の実穂さんは12年前に福井県あわら市に移住。同社社長の水口豪士さん(41)と結婚した。会社での総務の仕事のほか、国際ボランティアを行うNPO団体職員としても働いている。4児の母親でもあり「家以外で子ども連れで気軽に仕事ができる場所があれば」という自身の思いをかなえようと、リノベーションを企画した。

 これまで事務所として使っていた約90平方メートルのスペースを改装。県産スギなど10種類以上の木材を使い、ぬくもりある空間に仕上げた。緑の壁はチョークで書き込みができる仕様となっている。

 オフィスとイベントができる場所に分け、大人が仕事をしながら隣で子どもが遊べる空間作りを進めている。ここでは木工クラフト教室や講師を招いたセミナー、レッスンの開催などさまざまな使い方を考えている。スペースは有料で貸し出す。実穂さんは「テレワークが広がる中、子育てと仕事が両立しやすい環境を提供できたら」と話している。

 CFの締め切りは3月25日午後11時。既に当初目標額の50万円を達成したが、現在はネクストゴールとして100万円を設定。オフィス家具を作る材料費やおもちゃ、プロジェクターなどの購入費に充てる。リターン(返礼)はスペースの利用券や木工クラフトキットなどを用意した。

 【ミラカナ】福井県に特化したクラウドファンディング(CF)サービス。県内でさまざまなプロジェクトを始める人の資金調達を応援するプラットフォームとして2018年に福井新聞社、福井銀行、レディーフォーが連携して始まった。21年から福邦銀行が事業に参画し同年、累計支援額が1億円を突破した。