パン屋「Komorebi」を開業した加藤里江子さん=福井県永平寺町松岡春日1丁目

 福井県永平寺町商工会主催の創業支援セミナー「創業塾」を受講した同県坂井市の加藤里江子さんが2月、永平寺町松岡春日1丁目の国道416号沿いにパン屋「Komorebi(こもれび)」を開いた。町商工会加盟のパン屋はこれで町内に2店となり、町役場前の目抜き通りでの新規開店に関係者は「まちのにぎわいづくりにつながってほしい」と期待を寄せている。

 「作ったものを『おいしい』と食べてもらうのが楽しい」と話す加藤さんは、福井市内のパン屋などで勤務経験があり、ゆくゆくは自分の店を持つのが目標だった。育児が落ち着き改めて創業を目指すに当たり、商工会が2020年度から展開している創業塾を受講した。

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 本年度の創業塾には、加藤さんを含め24人が参加。昨年10~12月に7回シリーズで事業計画策定や資金繰りのノウハウなどを身に付けた。加藤さんは特に「ターゲットとする客層をつくるのが大切」と学べたことが大きな収穫だった。糖質の摂取量を制限しなくてはならない人が「罪悪感なく食べたい」と話していたことをヒントに「体に良くて、小さめのパンを作ろう。小さめなら、子どもでも食べられる」と思いつき、米粉や玄米粉を使ったパンを製造、販売することにした。

 米粉の食感を小麦粉に近づけるため、原材料の配合などを工夫しているのが特長で約40種のレシピを取りそろえた。加藤さんは「おいしいものを皆さんに届けるだけ」と意気込み、町商工会は「パン屋が少ないので、町役場の目の前という好立地を生かした人気店になると期待したい」としている。