海岸に漂着したごみの状況を調べるアノミアーナのメンバー=2019年12月、福井県若狭町世久見

 地域に活気をもたらす団体を支援する福井新聞社など地方新聞46紙と共同通信社の第12回地域再生大賞の各賞が1月29日決まった。福井県から推薦した「アノミアーナ」(小浜市)の「ギザギザ湾・美化美化計画」が、特別賞「地球の未来賞」と東海・北陸ブロック賞をダブル受賞した。

 アノミアーナは、若狭湾に漂着する海洋ごみをおしゃれな小物などに再生し、ごみ削減に取り組んでいる。深刻な環境問題に、地域社会の協力とリサイクル技術の活用という二つの観点からアプローチする姿勢が高く評価された。

 今回の地域再生大賞は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を念頭に、「未来へつなぐ、みんなで」を副題に設定。将来性や「誰も取り残さない」といった観点に注目した。

 アノミアーナは、福井県嶺南地方に住む約10人が、若狭湾沿岸に大量に漂着する海洋ごみの問題を解決しようと2019年に発足した。県内外の事業者と連携し、回収したプラスチックごみを活用した製品作りに挑戦。海洋ごみに関する啓発活動にも力を入れている。

 海洋ごみの実態調査から、モノに新しい価値を生みだすアップサイクルまで、短期間で幅広い活動を展開してきた。西野ひかる代表(60)=小浜市=は「もっともっと多くの人に海ごみ(海洋ごみ)問題に関心を持ってほしい」と話している。