荒島岳山頂付近で撮影された「光冠」。内側が青、外側が赤の輪が二重になっている=1月22日午前11時45分ごろ(伊部雅人さん提供)

 福井県大野市の荒島岳の山頂付近で、太陽の周りに虹色の輪ができる「光冠(光環)=こうかん」が見られ、登山中だった埼玉県朝霞市の公務員伊部雅人さん(29)が二重の輪をカメラに収めた。「雪の上で幻想的だった。二重の輪を見たのは初めて」と驚きを語った。

 伊部さんは百名山を巡る中で雪の荒島岳がきれいだと聞き、1月22日に初めて登った。山頂は晴れ、白山や北アルプスが雲海の先に見えたという。山頂から5分ほど下ったところ、少しガスがかかる中で尾根の先にくっきりと二重の輪が現れた。

 福井地方気象台によると、光冠は輪の内側が青、外側が赤の虹色に見える。太陽の光が雲の水滴や氷の粒を回り込んで進む「回折」によって発生。波長が長い赤い光は、波長が短い青い光より大きな角度で雲の粒を回り込むため、色が分かれて見える。

 似た現象で、太陽の周りに虹色の輪ができるハロ(日暈)があるが、光の「屈折」によって起こる現象で、色は内側が赤、外側が青となり光冠と逆になる。