福井県内の感染状況について説明する県健康福祉部の窪田裕行部長(右)ら=1月20日、福井県庁

 福井県内の新型コロナウイルスの新規感染者数が1月20日、初めて100人を上回った。新規とみられる感染経路は34系統に上り、うち15系統は現時点で経路不明で、ともに過去最多。新変異株「オミクロン株」による流行「第6波」の驚異的な勢いに歯止めがかからず、県対策チームは「県内のどこで感染してもおかしくない状況が近づいている」と危機感を強める。

 福井県は新規系統の抑制を感染者減少の前提としているが、その兆しはなく、杉本達治知事は20日の会見で「いつごろピークを越えるのか、先が見通せない」と懸念した。

⇒オミクロン株の潜伏期間どれくらい?

 増え続ける軽症・無症状の感染者の受け入れに備え、県は27日から宿泊療養施設を200床増床し、病院425床と合わせて計千床体制とする。自宅での経過観察と組み合わせ、状況がさらに悪化した場合でも適切な医療提供体制の維持を図る。

 県内では教育現場での感染拡大が目立っている。県対策チームによると、感染初期は日中に鼻水やせきの軽い症状が出始め、夜に38~39度の高熱が出るケースが多いという。発症前後は人に感染させる可能性が最も高いとされ、県の窪田裕行健康福祉部長は「軽微な症状のうちにまさかコロナではないだろうと登校してしまっているケースもある。感染予防が難しい」と明かし、あらためて早期受診を訴える。

 第6波が本格化した今月5日からの1週間の感染者177人のうち20~30代が52%を占めていたが、12日からの1週間の感染者500人では35%まで減少。一方で高齢者や子どもの割合が増加しており、幅広い年代に広がっている。

 杉本知事は会話時のマスク着用を訴える「おはなしはマスク」に加え、感染予防のポイントに「ラストワンメートル」を挙げた。人との距離が1メートルになったらお互いのマスク着用を確認、徹底しようという趣旨。県対策チームは「それを守れば、かなりの部分の感染は防げる」としている。