越前市長選の公選法違反の構図

 2021年10月の福井県の越前市長選挙で車上運動員に規定を上回る報酬を供与する約束をしたとして、越前、福井、坂井西署と県警機動捜査隊、同捜査2課は1月19日、公選法違反(買収約束)の疑いで、越前市の自称会社員の男(71)を逮捕した。捜査2課によると、男は当選した山田賢一市長の運動員。認否は明らかにしていない。

 逮捕容疑は、告示前の昨年9月25日、越前市内で山田氏の車上運動員の50代女性に対し、同運動員の日当として市選管が規定する上限の1日1万5千円を上回る報酬を与えると約束した疑い。また、この50代女性と共謀し昨年9月下旬ごろから10月上旬ごろまでの間に、車上運動員の女性複数人にも同様の約束をした疑い。県警は50代女性についても、同法違反(買収約束)の容疑で任意捜査している。

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 関係者によると、車上運動員の中には、上限の2倍程度の金額を提示された人もいるとみられる。

 捜査2課によると、男と50代女性は市長選以前に面識はなく、知人を介して知り合ったらしい。車上運動員の女性複数人らにも任意で話を聞いており、実際に報酬が支払われたかなど経緯を調べている。

 昨年10月17日に投開票された越前市長選は、前県副知事の山田氏が2万1863票を獲得、5選を目指した奈良俊幸氏を4484票差で破った。