西端ブロー工業が開発した生分解性素材のギターピック=福井県福井市下江守町の同社

 プラスチック成型・加工の西端ブロー工業(福井県福井市下江守町、西端正康社長)は、100%生分解性素材のギターピックを開発した。環境に配慮し弾きやすさも追求したピックは、国内大手楽器メーカーが採用。今後、全国の楽器店で販売していく計画だ。

 同社が2021年に発売したゴルフティーに続く生分解性商品の第2弾で、ピックの商品名は「ZERO(ゼロ)」。環境対応素材の製造販売を手掛けるネクアス(福井県あわら市)と協力して開発した。

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 原料の酢酸セルロースは綿花から抽出した自然由来素材で、水を加えると土壌内の微生物の働きにより水と二酸化炭素に分解される。一般的に使われるプラスチックと異なり、燃やしても有害な物質は出ないため「燃えるごみ」として出すことができる。

 バンドを組む西端社長ら同社の10人で企画した。弾きやすさにこだわり、弦と接触する角部分に丸みを持たせたことで弦をはじいた際の抵抗を抑えた。アコースティックギターなど向けの「トライアングル」と、ロックに適した「ティアドロップ」の2種類ある。

 このほど国内の大手楽器メーカー「シェクター」が、OEM(受託生産)商品として採用を決めた。まず2万枚を全国約300の楽器店で販売していく。

 竹内優介次長は「ギターピックを通して環境配慮への意識が高まればうれしい」と話す。

 現在は通販サイトで販売しており3枚400円、10枚セット千円。問い合わせは同社=電話0776(35)0210。