大学入学共通テストを終え、会場を後にする受験生=1月16日午後6時ごろ、福井県福井市の福井大学文京キャンパス

 大学入学共通テストは1月16日、全国で理科と数学が行われ、2日間の日程を終えた。福井県内の3大学5会場では、最初のヤマ場を越えた受験生たちが「やっとひと息つける」と安堵の表情を浮かべた。今後控える国公立大学2次試験や私立大学の試験に向け「どんな結果でも気持ちを切り替え、次に挑みたい」と気持ちを引き締めた。

 福井市の福井工業大学福井キャンパスには午前8時の開場とともに受験生が続々と訪れ、参考書を広げるなどして試験に備えた。藤島の女子は「昨日は国語が難しかった。今度は苦手科目でいかに失点しないかが大事」と挽回を期した。

 思考力などを重視する共通テスト。2日目の理数科目も問題文が長く、「考えさせる」設問に苦戦したとの感想が聞かれた。生物基礎に挑んだ福井工大福井の女子は「文章を読み取って解く問題が多くて難しかった」と話し、藤島の男子は「勉強したら解けるというより、初見でどれだけ対応できるかを見ているのかも」と語った。

 数学I・A、Ⅱ・Bも文章やグラフを読みこなす設問が増えたという。武生東の文系女子は「解き方が分かっていても複雑で、一問一問に時間がかかった」。福井工大福井の女子は「例年よりずっと難しい。公式やパターン化された解法では解けない」と悔し顔だった。鯖江の数学教員は「読解力を十分に鍛えていないとスムーズに解答できなかったのではないか」と分析した。

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 2日間を終え、丹生の文系男子は「まずは一つ終わって一安心。自己採点したら2次試験と私大の対策をしたい」と次を見据えた。藤島の男性教員は、新型コロナウイルス第6波の下での受験に「今後は全国各地との往来が増える。ここからが正念場」と感染予防の徹底に気を引き締めた。

 福井県内の5会場では、試験時間の変更など大きなトラブルはなかった。

 全国の出願者のうち「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・A」を受験したのは68・3%の36万2350人。理科の専門4科目は40・9%の21万6972人だった。

 本試験の平均点の中間発表は19日、得点調整の有無の発表は21日。本試験、追試験のいずれも受験できなかったコロナ感染者らへの救済策として、文科省は国公立大学2次試験などの個別試験のみで判定するよう各大学に要請した。