協定書を交わした石山志保市長(左)とモンベルの辰野勇会長=1月12日、福井県大野市役所

 福井県大野市が同市七板に整備した市富田産業団地にアウトドア用品大手のモンベル(本社大阪府大阪市・辰野勇会長)の進出が決まり1月12日、大野市役所で協定締結式が行われた。同団地への進出第1号で、同社は約50億円を投資し流通センターを新設、石川県羽咋市の施設と並ぶ物流の2大拠点とする計画。2023年3月末の操業開始を目指す。

 同団地は総面積約17ヘクタールで、緑地などを除く分譲可能面積は6区画計約12ヘクタール。整備中の中部縦貫道自動車道大野東ICから約1・6キロ北側に位置し、21年4月に全区画の分譲を開始した。

 モンベルは同市の道の駅「越前おおの 荒島の郷」にも出店している。同団地進出は同社のグループ企業で流通、製造を担う北陸モンベル(本社羽咋市・辰野勇社長)との共同事業。施設運営は北陸モンベルが行う。

 新設する「北陸モンベル越前大野流通センター(仮称)」は敷地面積約4・3ヘクタール。鉄骨2階建て延べ床面積約2・73ヘクタールの施設を整備。モンベルが取り扱う製品の入荷や出荷を行う。2区画の土地取得費約2億5千万円を含めて約50億円を投じ、3月に着工する。

 操業時で新規雇用約50人を見込み、市内外から広く募る。羽咋市のセンターでは流通業務に約100人が当たっており、将来的に同程度に増員する予定。

 企業の発展に伴い、センターの拡張を検討。羽咋市との往来が容易な距離であることなどから進出を決めた。

 調印式で、モンベルの辰野勇会長は「大野市と羽咋市から日本中を網羅し、将来は世界を視野に入れた物流にしていく」と話した。大野市の石山志保市長は「(モンベルは)信頼の置ける企業で若者の関心も高い。若者が希望する働く場を確保できる」と述べた。