大学入学共通テストの会場となる福井大学文京キャンパス=1月13日、福井県福井市文京3丁目

 大学入学共通テストを1月15、16日に控える中、福井県内で新型コロナウイルス感染が急拡大し、受験生を抱える県立高校からは13日、「感染への不安が大きい」と懸念の声が上がった。福井県教育委員会によると、既に多くの普通科系高校が自宅学習を促したり、昼食を取らずに帰宅させたりして感染予防を強化している。福井県や県教委は受験生がいる家庭内ではマスクを着用し、食事する時間をずらして接触を減らすよう呼び掛けている。

 同テストは、県内では3大学5会場で実施される。感染が判明すると当日の受験はできない。大学入試センターによると、外出自粛が要請されている濃厚接触者であっても、無症状の場合は▽保健所から指示されたPCR検査で陰性▽当日も無症状▽公共の交通機関を利用せずに試験場に行く-などの条件を満たせば、別室で受験可能。

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 ただ当日受験できなくても、2週間後に福井大学文京キャンパスで追試験を受けることができる。追試験も受けられなくても、国公立2次試験など個別試験のみで合否判定を可能にするよう、文部科学省が全国の大学に通知している。

 福井県立大学では永平寺キャンパスで372人、小浜キャンパスで260人が受験予定。福井工業大学は福井キャンパスで476人が受験する。13日午後5時現在、別室受験、追試験の申請はともにないという。2キャンパスで約2200人が受験する福井大学は非公表。

 感染第6波で特に感染者が多い地域の県立高校長は12日、3年生の全クラスを回り、13、14日は原則自宅学習と伝えた。「生徒は緊張した様子だったが動揺はなかった。一人一人の顔を見ながら話したことで、安心してもらえたのでは。感染が広がり不安は大きいが、生徒には万全の体調で臨んでほしい」と話した。

 大学側も神経をとがらせている。県立大学はキャンパス内の人流を減らすため、11日から授業をリモートで実施。立ち入り制限の措置も取った。担当者は「当日は各教室にアルコール消毒液を置くなど対策を講じる」とした。

 県教委の担当者は「感染しても追試験で受験ができる」と、無理して受験しないよう呼び掛けている。