新型コロナウイルス感染再拡大で、来場者の姿がまばらな海鮮市場「日本海さかな街」=1月8日、福井県敦賀市若葉町1丁目

 新型コロナウイルスの感染再拡大が急速に進む中で迎えた3連休初日の1月8日、福井県内の観光地や土産店の人出は軒並み減少した。観光客は「この先いつ来られるか分からない」と話し、事業者からは先行きを不安視する声が聞かれた。

 飲食店や土産物店など約60店が並ぶ敦賀市の海鮮市場「日本海さかな街」の来場者は例年の休日の半数程度。担当者は「コロナの感染が再び広がっている影響をもろに受けている」と肩を落とす。

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 県外からの来場がほとんどで、この日も駐車場には中京・関西方面の車が目立った。友人と2人で訪れた大阪府の30代男性は「すごく迷ったが、2カ月前から決めていたから」と買い物を楽しんでいた。

 あわら温泉(あわら市)も客足が鈍っている。連休前に30件超のキャンセルが出たという清風荘の伊藤由紀夫社長は「2月には(政府の観光支援事業)『Go To トラベル』が始まると思っていた。この時期の感染拡大は痛手」と声を落とした。一方で、「この状況で来ていただくと温泉街で感染者が出てしまう不安がある」と複雑な心境をのぞかせた。

 グランディア芳泉は7割程度の客入りで、うち約9割が県内客。山口高澄常務は「(県の事業の)近県割引の利用が少なく、コロナ拡大も重なった」との見方を示し、今後のキャンセル増を懸念しつつも「対策は万全でノウハウを蓄積している。家族や若者、女性ら個人客のニーズをつかんでいきたい」と話した。

 予約制で来館者を受け入れている勝山市の県立恐竜博物館は家族連れらでにぎわったものの、例年のこの時期の7割ほどだった。夫や子ども2人と訪れた長野県の女性(33)は「年明けの感染者数を見ながら、ぎりぎりまでためらったが、せっかくの連休だったので来た。またしばらくは遠出できなくなりそう」と話していた。

 同館は現在、1日最大6千人の入場制限を設けている。今後の状況次第では館内の上映施設の利用制限など、追加の対策も検討するとしている。