児童がサバを切り分け、1年の豊漁を祈願した「板の魚の儀」=1月1日、福井県美浜町日向の稲荷神社

 福井県美浜町日向の伝統行事「板の魚の儀」が1月1日、同区の稲荷神社で行われた。地元の小学生2人がサバに包丁を入れ「大漁」と威勢良く叫び、1年の豊漁と海の安全を祈願した。

 江戸時代から300年以上続くという正月神事で、船上で刺し身などを振る舞う様子を表現しているとされる。「長床(ながとこ)」と呼ばれる境内の建物に、男衆ら約30人が集まった。

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 サバを切り分ける「若い衆」は、美浜西小6年の奥村海斗君(12)と志賀奎太君(12)が務めた。かみしも姿の2人は、両腕を伸ばしたり足を踏み鳴らしたりする独特の動きで、男衆にお神酒などを振る舞った。

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 「さあ若い衆」と3度声が掛かると、2人は今年の恵方の北北西を向き、まな板の上のサバを三つに切り分けた。最後に「大漁、大漁、大漁」と声を張り上げると、会場は拍手に包まれた。奥村君は「緊張したけれど練習通りできた。豊漁の一年になってほしい」とほっとした表情で話した。