汗かき地蔵の由来を記した看板を手にする区民ら=福井県坂井市春江町西長田

 福井県坂井市春江町の大石地区まちづくり協議会と西長田区が、えちぜん鉄道西長田ゆりの里駅近くの薬師堂に鎮座する「汗かき地蔵」の由来を示す看板を設置した。不吉な出来事を予見すると伝わる地蔵で、地元民は「たくさんの人に知ってもらい、手を合わせてもらえたら」と話している。

 まち協は今夏、地域住民に地区の魅力を再認識してもらい、知名度アップを図ろうと史跡や名所を巡るマップを作製した。ここに汗かき地蔵が紹介され、編集に小林重信・西長田区長が携わったことから区民の協力で案内文をつくり、まち協が看板製作を担当した。

⇒上裸に白塗り顔で疾走する奇祭

 地蔵は高さ約90センチで、福井地震(1948年)の前に地蔵の表面がぬれたと伝わる。約25年前には区民が拭き取っても水滴が次々と噴き出たが、読経でぴたりと止まった。

 20年近く宮守を務める小林敏則さん(72)は過去に数回、汗をかく地蔵を確認したという。「安産や健康祈願でお参りする人も多い。地域を見守ってくれる地蔵さんをより知ってもらえる」と話していた。

 まち協では汗かき地蔵を皮切りに、かつて九頭竜川の洪水から集落を守った春江堤防の歴史を伝える記念碑の案内看板を計画していくという。