クラウドファンディングを活用して設置されたコウノトリの人工巣塔=12月15日、福井県福井市浄土寺町

 国の特別天然記念物コウノトリの野外繁殖を進める福井県福井市鶉地区のプロジェクト団体が12月15日、クラウドファンディングを活用して集まった資金を使い、人工巣塔を同市浄土寺町に設置した。

 同団体は9月に福井県に特化したクラウドファンディングサービス「ミラカナ」で、同地区に2基目となる人工巣塔の設置費用や餌場となる耕作放棄地、休耕田の環境整備費を募り、1カ月で110人から目標額の100万円を上回る136万円の資金を集めた。

 この日、同団体のメンバー5人が見守る中、配電線工事会社の6人が高所作業車を使って、高さ16メートルのコンクリート製の支柱を深さ2・5メートルに掘った穴に垂直に立て、最後に直径1・6メートルの巣台を乗せしっかりとネジを締めて固定した。

 同団体の徳島泰彦代表は「県内外から資金の支援を頂き、地域の方々の理解があって巣塔設置ができた。感謝の気持ちでいっぱい。早くコウノトリが営巣してくれることを期待している」と笑顔で話した。

 【ミラカナ】福井県に特化したクラウドファンディング(CF)サービス。県内でさまざまなプロジェクトを始める人の資金調達を応援するプラットフォームとして2018年4月に福井新聞社、福井銀行、レディーフォーが連携して始まった。21年6月から福邦銀行が事業に参画。21年10月には累計支援額が1億円を突破した。