18歳以下の子どもを対象に10万円を給付する国の事業について12月14日、福井県内では新たに坂井市とあわら市、おおい町、池田町の4市町の給付方法の方針が示された。いずれもクーポンを利用せず全額現金とし、2町は2段階で分けずに一括給付する考えを明らかにした。

 10万円給付を巡っては、政府が当初10万円のうち5万円分はクーポンを基本としていたが、その後、岸田文雄首相が自治体の判断で現金でも対応可能と表明するなど、自治体の混乱が続いている。福井県内では全17市町のうち、越前市と若狭町を含め、これまでに方針を示した6市町全てが全額現金で給付する考え。

⇒政府の対応に困惑…自治体の思いは

坂井市/全額現金、2段階で給付

 坂井市は14日の市会総務常任委員会で、2段階で全額を現金給付する方針を示した。

 対象は1万4700人。児童手当を受けている中学生以下への5万円は、先行して12月27日に振り込む。残り5万円の取り扱いについて、坂井市はこれまで「少しでも早く市民に届けたい」との考えを示しており、坂本憲男市長は常任委で「何でも使える現金の方が使いやすい。来年のできるだけ早い時期に給付したい」と述べた。

 申請が必要な高校生ら3900人に対しては今後、必要書類を送付する。

あわら市/12月末に全額現金で

 あわら市は14日、今月末に全額現金給付する意向を示した。

 同日の市会産業建設教育常任委員会で佐々木康男市長が説明。理事者は「現金を望む市民の声が強く、市の事務経費削減も考慮した」と述べた。

 対象は約3700人。児童手当を受けている子どもと、そのきょうだいの高校生らについては、12月27日に振り込みの手続きを完了させたいとしている。申請が必要な対象者には1月中に申請書を送る。

池田町/早い時期に一括現金

 池田町の杉本博文町長は12月14日、10万円を現金で一括支給する意向を示した。同日開かれた町会定例会で「年内から年明けのなるべく早い時期に支給できるよう努める」と述べた。

 同町の対象は129世帯208人。児童手当支給対象の90世帯164人には12月28日に支給し、そのほかの世帯は順次対応する。

 給付金5万円分と事務費1103万円を含む本年度一般会計補正予算案を、この日の定例会に提案した。残りの5万円分は、最終日の12月16日に追加議案として提案する予定。

おおい町/全額現金で一括給付

 おおい町の中塚寛町長は14日、12月27日から全額現金で一括給付を目指す方針を明らかにした。当初は20日に5万円の先行給付を予定していた。

 14日開かれた定例町会一般質問で、田中秀樹議員に答えた。クーポンによる給付の場合は時間と事務手続きが必要となる上、町内ではクーポンを使える店舗が少ないことを理由に挙げた。中塚町長は「12月定例会中に追加で補正予算案を提案し、10万円を現金一括で年内に給付したい」と述べた。

 本会議開会前の全員協議会でも中塚町長から説明があり、政府方針の変更により改めて予算を編成し、12月27日から一括給付を目指したいと述べた。