福井県坂井市とあわら市の「ふるさと納税」の共通返礼品に、農業とアウトドアの初コラボ品が登場した。ペットボトルに入れたコメと、メスティン(アルミ製の飯ごう)をセットにしており、アウトドア派にうってつけの返礼品として注目されそうだ。
若手農家でつくる「坂井あわらアグリカルチャー・スマイル・クラブ(ASC)」と、アウトドアで地方創生を目指す坂井市の企業「カンパネラ」が手を組んだ。坂井、あわら両市の7農家が参加し、コシヒカリやミルキークイーン、あきさかりなど5品種を取りそろえた。
ペットボトルの和紙製ラベルには、行動力や発想力など個性豊かな生産者の特徴が六角形のグラフで表されていたり、座右の銘が記されていたりユニークなデザインに仕上げた。
コメは1本に2合分の300グラムが入っており、空になった後は計量容器にも使える。ラベルの指示通りに水460ccを量ることで、手軽に炊飯できる。
⇒福井県・竹田地区の自然、たけだバーベキューさんが動画で発信
メスティンは、キャンプで地域活性化を目指す坂井市とのコラボブランド「OUTDOOR REPUBLIC」。用量は1リットルに対応できるものの軽量なのが特長、折り畳み式のハンドルがついている。
コンパクトなペットボトル米は、都会に住む人向けにかさばらないよう工夫した。ASC会長の齊藤力さん(44)は「キャンプに持っていくとすごい便利なセット。アウトドアを始めるきっかけにしてもらいたい。そして生産者を知ってファンになってほしい」と話している。