イベントの入場料などを寄付した山岸譲君(中央)と山野稀之君(左)=12月8日、福井県大野市役所

 福井県大野市に住む鉄道好きの児童2人がJR越美北線の利用促進に役立ててと、協力して企画した鉄道模型のイベント入場料など1万2250円を12月8日、大野市に寄付した。「大好きな越美北線が大人になってもずっと走っていてほしい」。こんな思いとともに石山志保市長に託した。

⇒小浜線と越美北線 JR西日本がダイヤ見直し概要発表

 小学5年の山岸譲君(11)と4年の山野稀之君(9)は保育園の頃からの友人。別々の園に通っていたが、たまたま居合わせたで病院で電車のおもちゃ「プラレール」を互いに持っていたことからすぐに仲良しに。学年は異なるが、学校では鉄道模型「Nゲージ」のレイアウトの話でいつも盛り上がっているという。

 「景色がのどかで乗り心地もいい。いいとこだらけ」などと越美北線の魅力を話す2人。7月に発表された減便に「本数が減ると利用する人も減ってしまう。悲しかった」「お昼の便で和泉に行き、お弁当を買う楽しみがなくなってしまった」と振り返る。

 利用促進のために役に立ちたいと、企画したイベント「プラレール・Nゲージ博」は11月28日、大野市元町の宿泊施設「荒島旅舎」で開催した。会場は、相談を受けた山岸君の父で同施設を運営する謙さん(47)が提供した。2人はNゲージの展示コーナーや来場者が持参した電車の遊具を走らせる線路を準備。訪れた市内外の鉄道ファンと交流した。

 この日、市役所を訪れた2人は「越美北線のために役立ててください」と石山市長に寄付金を入れた貯金箱を手渡した。石山市長は「経験や築いた輪を大切にして、これからも利用促進に向け一緒に盛り上げてほしい」とお礼を述べた。