新年に向け買い替え需要が高まる手帳。福井県内の文具販売担当者らによると、自己啓発や目標を書き込み「可視化」するユーザーや「自分が持っていて楽しいもの」を選ぶこだわり派がここ数年増えているという。「手帳は単なる日程管理だけでなく“なりたい自分実現のツール”。新年にやりたいことを可視化して実現を」と専門家はアドバイスしている。

 「勝木書店」(本部福井市)の海東正晴部長によると約5年前から定番の手帳に加え、1000円前後と比較的安価で薄手、カラフルな色合いや動物、アニメキャラクターなどが表紙の手帳が売れているという。予定管理はスマートフォンで、手帳はある程度の機能があればという若い世代は特に「見た目にこだわり、持っていて楽しくなる手帳を選ぶ人が増えてきているよう」と分析する。

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 文具店を展開する「ホリタ」(本社福井市)の長田彩希さんは、1カ月の予定が俯瞰(ふかん)できるカレンダーなど従来の手帳機能に加えて▽今年やりたいことリスト▽日本の行きたいところマップなどをリスト化して書き込める手帳が約3年前から出始め、若い世代を中心に人気が出ていると話す。

 長田さんは「コロナ禍もあり、自分の目標や夢と向き合う人が増えたのでは」と分析。「従来と手帳の役割が変化してきているのでは」と言う。SNS上で手帳を公開している有名人などの記入例を見て、同じ手帳を購入する人が多いとのこと。

 日本手帳マネージメント協会の手帳コーチ、蓑輪恵理子さん(43)=福井市=は「目標や夢を書き出し『可視化』すると、達成したいと自分が行動を起こしやすくなる」と手帳の効果を話す。「可視化することで、達成の具体的な方法を考えるようになる」からだという。

 蓑輪さん自身も、手帳に1年のうちに実現させたいことを記入する「WISH LIST」を設けている。新年に向け新しくした手帳にその年の目標や夢、やりたいことを書き出す時間を設けて「ゆっくりと自分に向き合ってほしい」と話している。

「やりたいことリスト」作成ポイント

・他人のコントロールになることは書かない・仕事上の願望以外にも、どんな小さな日常の願望も書き出す
・かなえた項目には印をつけ達成感を得られるようにする
・好みのデコレーションをする
・読んでネガティブになる願望は書かない
・「~したい」ではなく「~する」と書く

蓑輪恵理子さんが手帳に記入している「やりたいことリスト」(一部加工)