トークショーで笑顔を見せる吉田正尚選手=12月5日、福井県鯖江市総合体育館

 プロ野球で2年連続のリーグ首位打者に輝き、日本シリーズで活躍したオリックスの吉田正尚選手(28)=福井県・敦賀気比高校出身=が12月5日、鯖江市総合体育館でトークショーに臨み、今季を振り返った。来季の奮闘を誓い、「努力は必ず報われる」と野球少年にメッセージを送った。

 6年目の今季は3割3分9厘の打率を残し、侍ジャパンの要として出た東京五輪でも通算3割5分をマーク。10月に死球を受け右手首を骨折したが、1カ月後のクライマックスシリーズで復帰し、25年ぶりのリーグ制覇に貢献した。ヤクルトとの日本シリーズでも第1戦でサヨナラ打を放つなど存在感を示した。

⇒【関連】新庄剛志監督が直接オファーした福井の整骨院院長

 接戦が続いた日本シリーズについて「初めての経験。しびれるゲームばかりで楽しかった」と振り返り、「来年も頑張りたい」と決意を込めた。

 金メダルを獲得した東京五輪では「味わったことのない緊張感だった。国歌はとても重く、特別な感情が生まれた」という。頂点が見え始めた準決勝以降は「特に体の重みを感じた」と明かした。

 会場の体育館には、母校の福井市麻生津小児童や自身が所属した中学硬式野球の鯖江ボーイズ選手らが訪れた。子どもたちの質問にも答え、アドバイスを送った。「吉田選手みたいになるには」という問いには「つらい練習の結果は何年後か分からないが、いつか出る。すぐに答えを求めないで、地道に頑張ること」と語った。173センチの自らの身長について「小柄であっても、それをカバーする他の力があれば問題ない」。また「たまにはゲームもいい。めりはりが大事」とも述べた。

⇒吉田正尚、敦賀気比高校時代の活躍

 トークショーは鯖江市スポーツ協会の創立65周年を記念して市や同協会が開き、約550人が来場した。