福井県出身の東京五輪代表選手4人が12月4日、福井市の県営体育館であった児童対象のスポーツ講座にゲストで登場した。大舞台に立ち、戦い抜いた日々を振り返るとともに、小中学生時代をどう過ごすべきかを熱弁。「失敗を恐れず、いろんな事に挑戦して」と“金言”を送った。

東京五輪に出場した脇本選手、村上選手、佐藤選手、石立コーチ(前列中央)とふくいジュニアアスリートアカデミーの児童たち=12月4日、福井市の福井県営体育館

児童の質問に答える東京五輪に出場した(左から)脇本選手、村上選手、佐藤選手、石立コーチ=12月4日、福井市の福井県営体育館

 4人はビーチバレー女子の村上めぐみ(36)=福井商業高校出身、フェンシング女子エペの佐藤希望(35)=武生商業高校出身、自転車男子ケイリンの脇本雄太(32)=科学技術高校出身=の各選手と、ハンドボール女子で現コーチの石立真悠子さん(34)=福井市明倫中学校出身。

 新型コロナウイルスの影響で五輪開催が1年延び、「落ち込まなかったか」と質問され、4人は「自分と向き合い成長につながった」と口をそろえた。度重なるけがを乗り越えて日本代表入りを果たした石立コーチは「目標を見失いそうなときは、今できることにフォーカスすればいい」と助言した。

 小中学校ではスポーツと無縁だった脇本選手は「高校で自転車に出合ったんだよ」と語り、児童に大きな可能性が広がっていることを伝えた。

 村上選手は「試合で緊張してしまう」と児童から問われ、「毎回の練習で全てを出し切る。そうすれば本番で実力が出せ、慌てない」と心構えを説いた。

 2児の母親でもある佐藤選手は11月の全日本選手権で7度目の優勝を飾り、健在ぶりを証明した。自らの小中学生時代を顧み「何でもっと英語を勉強しなかったのかな。トップ選手を目指すなら、外国語は絶対にできる方がいい」。他の3人も共感し「外国語とコミュニケーション能力は必須」とアドバイスした。4人はこの後、トレーニングの実技講座にも関わった。

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 講座は、未来のトップ選手を育てる県と県スポーツ協会の通年事業「ふくいジュニアアスリートアカデミー」の一環。小学6年生38人が参加した。陸上競技に励む藤田紗季さん(金津小学校)は「きょうから練習を本気でやる。私も五輪を目指したい」と目を輝かせた。