医薬品製造設備などの資産をサワイグループホールディングスの新子会社に譲渡することを発表した小林化工=福井県あわら市矢地

 福井県あわら市のジェネリック医薬品(後発薬)メーカー、小林化工は12月3日、医薬品製造設備などの資産を、サワイグループホールディングス(本社大阪府大阪市淀川区)が新たに設立する子会社に譲渡すると発表した。譲渡完了は2022年3月末を予定している。

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 小林化工の発表によると、本社、矢地工場や清間工場の土地建物・設備機器を譲渡する。

 従業員については、生産部門、品質保証部門、研究開発部門や関連する管理部門に所属する従業員は、原則としてサワイグループ新設子会社へ転籍が可能としている。転籍しない従業員は引き続き小林化工に在籍し、各種業務に従事するとしている。

 資産譲渡後については「サワイグループのマネジメントの下、一日も早く工場が再稼働し、市場への医薬品供給を進めていただけるように、当社としても最大限の協力をして参る所存です」としている。

 小林化工は2020年12月、爪水虫など製造する治療薬への睡眠導入剤成分の混入が発覚。服用した245人から健康被害の報告があり、2人が死亡した。福井県や厚生労働省の立ち入り調査があり、製造・品質管理などで多数の法令違反が判明した。

 県から21年2月、製薬会社への行政処分としては過去最長となる116日間の業務停止処分と業務改善命令を受けた。その後、医薬品の承認申請書類の虚偽記載なども明らかになり4月、厚労省から12製品の承認取り消しと業務改善命令を受けた。