12月2日、ドライブスルー方式の検査場に並ぶ車=ソウル(聯合=共同)

 ナイジェリアから帰国した夫婦やその知人ら計5人に新型コロナウイルスの新変異株オミクロン株の感染が確認された韓国で、さらなる拡散が懸念されている。知人が夫婦との接触後も6日にわたって通常通りの生活を送り、その間の接触者が数十人に上っているためだ。夫婦が防疫当局に事実と異なる説明をしたことから、対策が後手に回った。

 政府や韓国メディアによると、夫婦は11月24日に帰国し、25日に陽性が判明。知人は夫婦を空港で出迎えて自宅まで車で送っており、本来は濃厚接触者として25日から隔離対象となるはずだったが、夫婦が当局に「空港から自宅まではタクシーに乗った」と説明したため対象に含まれなかった。知人はその後、発熱などの症状が出て29日に陽性となり、その過程で夫婦との接触が判明した。

 知人の妻や義母ら3人も陽性が判明し、当局はオミクロン株感染の疑いがあるとみている。知人らの接触者は少なくとも79人に上る。

 韓国では12月1日の感染者が5266人となり、連日最多を更新するなど感染拡大に歯止めがかからない。オミクロン株の確認を受け、韓国メディアは政府が防疫措置を強化すると伝えている。