新庄剛志監督(左奥)の前で選手の股関節の状態をチェックする山内敏夫さん=11月19日、千葉県鎌ケ谷市の球団施設

 独自の股関節治療に取り組む福井県大野市の山内整骨院院長、山内敏夫さん(65)がプロ野球日本ハムの選手育成に一役買っている。千葉県鎌ケ谷市の球団施設で行われた秋季練習に赴き、若手選手たちに股関節の重要性を訴えた。治療が縁で知り合った新庄剛志新監督から直接“オファー”を受けてのサポートだ。

 山内さんが秋季練習を訪ねたのは19~21日の3日間。新庄監督や若手選手ら約40人を前に講演。治療の様子を映した動画を流しながら、「股関節が全ての動きを支配している」などと説明した。

 山内さんは股関節のズレを整え、サンドバッグを蹴ったり、四股を踏んだりするトレーニングを取り入れながら可動域を広げ、パフォーマンスを引き上げる独自の「股関節理論」を提唱。プロ野球選手をはじめ、多くのアスリートを治療し、運動能力向上の力添えをしてきた。

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 知人を介して山内さんの存在を知った新庄監督は昨秋、現役復帰を目指した12球団合同トライアウトに向け、数日間、山内さんの元で股関節治療を受けた。すると、不調だった肩や膝が改善。効果に驚いた新庄監督が「いずれ野球に関わります。その時は力を貸してください」と話し、その言葉が現実のものとなった。

 今回の訪問で山内さんは清宮幸太郎内野手や吉田輝星投手ら若手選手を中心に股関節の状態を実際にチェック。多くの選手に股関節のズレがあった。新庄監督は自身の経験を踏まえながら「絶対に動きが変わる」と選手たちに呼び掛けていたという。

 今後、一部の選手が山内さんの治療を受ける予定。山内さんは「股関節に対するトップ選手の意識が変わることで、子どもたちの意識が変わっていくことにもつながっていってほしい」と期待していた。