キャンプ場予定地にテントを張る尭部佑太さん。「たまり場のような場所にしたい」と話す=福井県おおい町名田庄納田終

 福井県おおい町の自然にみせられた京都府京都市の会社員尭部佑太(ぎょうぶ・ゆうた)さん(24)が、おおい町名田庄納田終(なたしょうのたおい)に完全会員制のキャンプ場「G-BASE」を造ろうと奮闘している。草刈り、植樹など地道に計画を進めており、2022年4月のオープンを目指す。定員50組の会員登録も受け付けている。福井県に特化したクラウドファンディングサービス「ミラカナ」で資金の支援を募っている。

 尭部さんは父が納田終の別荘を知人から譲り受けた18歳前後から、毎週のように父と同町を訪れるようになった。「空気がきれいで星がよく見える。川のせせらぎも心地よい」。都会では味わえない豊かな自然のとりこになった。2年前に別荘の前の土地で開発計画が持ち上がったことを知り、父と相談して今ある自然を生かしてキャンプ場にすることを思いついた。

 土地の所有者を捜し出し6300平方メートルを購入することを内約。草刈り機で除草したり、キャンプに使うまきを販売してもらえるよう近くの住民にお願いしたり、着々と準備を進めている。芝の種まきや植樹のほか、ロゴマークやオリジナルグッズのシャツも考案。イラストマップも完成した。

 完全会員制のため24時間出入り自由で、予約やチェックイン・アウトは不要。全てフリーサイトでトイレと洗い場を設ける。大人1人、ペアプラン、グループプランなど6種類のプランを検討中。いずれも1カ月コースと1年コースを想定している。

 尭部さんは「会員同士でコミュニケーションを取りながら、ギア(道具)自慢をしたり、のんびりしたりたまり場のような空間にしたい」と会員登録と資金100万円の支援を呼び掛けている。ミラカナでの資金募集は12月17日まで。プレオープン招待、オリジナルステッカープレゼントなどの返礼を用意している。

 【ミラカナ】福井県に特化したクラウドファンディング(CF)サービス。県内でさまざまなプロジェクトを始める人の資金調達を応援するプラットフォームとして2018年4月に福井新聞社、福井銀行、レディーフォーが連携して始まった。21年6月から福邦銀行が事業に参画。21年10月には累計支援額が1億円を突破した。