鉄道遺産を構成するトンネル群の一つ、山中トンネルでボランティアガイドの解説を聞く児童=27日、福井県南越前町山中

 福井県敦賀市、南越前町、滋賀県長浜市を結ぶ鉄道遺産について地元の子どもたちに知ってもらう体験講座が27日、始まった。未来のガイド発掘などを目的に3市町でつくる観光連携協議会が主催。初日は小学5、6年17人が参加し、旧北陸線トンネル群などをガイドと見て回り魅力を体感した。

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 敦賀市によると、市内の鉄道遺産のボランティアガイドは約20人いるが、60代以上がほとんどで実働は10人程度という。小中学生に魅力を伝え、周知を促すなどしガイドを増やす狙い。

 講座には計24人の小中学生が参加。12月中にトンネル探究家、花田欣也さんらの講演を聞き、壁新聞とガイドマップにまとめる。

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 この日は3市町の児童が鉄道遺産の概要を学んだ後、観光ボランティアガイドつるがの浜康行ガイドとバスに乗車。出入り口や内壁が全てれんが積みの樫曲トンネル(同市)などを見学した。急勾配で難所といわれた山中トンネル(同市―南越前町)では、浜ガイドが「線路と車輪の間に砂をかませて登ったんだ」などと解説。さらに「歴史は放っておけば忘れられてしまう。伝えていく必要があるんだ」と呼び掛けた。

 参加した東浦小5年の鳥井日菜乃さん(11)は「れんがのトンネルに歴史を感じた。友だちや親にも面白さを伝えたい」と話していた。