世界保健機関(WHO)本部=スイス・ジュネーブ(ロイター=共同)

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は26日、南アフリカなどで確認された新型コロナウイルスの新たな変異株「B・1・1・529」を、現在世界で流行の主流となっているデルタ株などと並ぶ「懸念される変異株(VOC)」に指定し、「オミクロン株」と命名した。VOC指定により世界的な警戒対象となり、監視態勢が強化される。

 WHOは26日の専門家による協議で、オミクロン株について「数多くの変異が生じており、いくつかの変異は大変懸念されるものだ」と指摘。現時点で判明している科学的根拠から「他のVOCと比較して、再感染の危険性が増していることを示している」とした。免疫の回避につながることも懸念されている。オミクロン株は従来のPCR検査で検出可能という。

 日本の国立感染症研究所によると、オミクロン株は感染に関わる「スパイクタンパク質」に32カ所の変異が生じており「細胞への侵入しやすさに関連する可能性がある」としている。

 オミクロン株は南アのほか、香港、イスラエル、ベルギー、ボツワナなどでも確認されている。24日に南ア当局が初めてWHOに報告。9日に採取した検体が初の確認例という。

 WHOがVOCに指定したのはオミクロン株を含めて5種。VOCより1段階低い警戒対象となる「注目すべき変異株(VOI)」には、南米で最初に確認されたラムダ株、ミュー株が指定されている。