ボタンの花のように盛り付けられたイノシシ肉=24日、福井県おおい町名田庄久坂の料理旅館「新佐」

 11月に入りイノシシのわな猟、銃猟がそれぞれ解禁され、福井県おおい町名田庄地区の料理旅館などで冬の風物詩「ぼたん鍋」に使われるイノシシ肉の入荷が始まった。薄くスライスされた肉は、大皿に花のように盛り付けられ見た目も美しいぼたん鍋で提供されている。店は「山の恵みを温かい鍋で味わってほしい」と話している。

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 ぼたん鍋は、イノシシ肉と一緒に野菜やキノコをみそなどで味付けして煮込んだもの。イノシシ肉を薄切りにして盛り付けた様子が、ボタンの花のようにみえることから呼び名が付いたとされる。

 同町名田庄久坂の料理旅館「新佐(しんざ)」では、19日からイノシシが入荷し始めた。24日までに、地元猟師が捕獲した5頭を仕入れた。今年はイノシシが食べるドングリが豊富にあり「例年よりイノシシは太り、肉には脂がのっている」と同旅館の栗原正夫さん(73)は味に太鼓判を押す。

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 あっさりとした味わいと、甘みのあるまろやかさが特徴。自家製のみそを加えて提供している。既に年末年始の予約が始まり、栗原さんは「気温が低くなってくるとシシ肉がさらにおいしくなる。ぼたん鍋で体を温めて」と話している。

 名田庄では、新佐を含め料亭やホテルなど計4カ所でぼたん鍋を提供している。

 県内のイノシシ猟は、銃猟が来年2月15日、わな猟が3月31日まで。