雪道のスタックへの備えは早めに=2021年1月、福井県福井市内(JAF福井支部提供)

 近づく降雪を見据え、そろそろ雪道の運転に備えたい。JAF福井支部は、冬の間はスタック脱出用に「車内に段ボールや古毛布を常備して」と話す。救援を待つ間の防寒着も必要。タイヤ専門店では12月に入ると交換も混み、冬用タイヤが品薄になる場合もあるとする。早めの準備が安心なようだ。

 同支部のまとめでは、今年1月1カ月間の救援(二輪車を除く)2006件のうち、雪にスタックして動けないなどの落輪関係は704件と35%を占めた。

 同支部の義野(ぎの)敏久さんは、雪にはまり込んだスタックから抜けるには、タイヤと雪の間に段ボールや毛布を挟むといいとアドバイスする。その上で(1)アクセルを軽く踏み車体を前後に動かし、雪を踏み固める(2)同乗者など援助者が頼めるときは後ろから押してもらい、安全には注意を払ってアクセルを踏み込んで一気に抜け出す。

 自力脱出が難しい場合は「ロードサービスなどに早めに助けを求めてほしい」とするが、救援を待つ間に、車内の冷えで凍える「低体温症」や、エンジンのかけっぱなしで排ガスが車内に入って起こる「一酸化炭素中毒」に注意してほしいと警告する。一酸化炭素は無味無臭なため、気づいた頃には頭痛や吐き気、意識を失うことがある。エンジンを切って厚着して待てるように、車内には防寒着や着替え、暖を取るための毛布、非常食を備えておく。

 雪道の運転ではさらに、ぬれたように見える路面が実は凍結している「ブラックアイスバーン」に気を付けたい。義野さんは「冬用タイヤだからと過信せず、運転は慎重に」と話す。

 「冬用タイヤへの交換は11月中に」と話すのは、タイヤ館福井インター(福井市)の溝曽路(みぞろ)伸店長。「12月にタイヤを新調したくても、品薄の可能性がある」ためだ。使い始めて5年以上たった冬用タイヤは、溝が残っていてもゴムが固くなって効きが悪い場合があり、専門店などでは点検を勧めている。

 溝曽路店長はまた「スタッドレスタイヤは、ぬれた路面ではブレーキが利きにくい場合もあるようで、マンホールや横断歩道の走行はゆっくりめに」とアドバイスする。

 タイヤ館福井インターの溝曽路店長は「外したタイヤは適切に保管して」とアドバイスする。▽直射日光や雨、ガソリンや灯油など油類を避ける▽ストーブなどの熱源のそばを避ける▽風通しのいい場所▽空気圧は通常の半分ほどに落とす▽横置きする。